取り扱いマグロ
取り扱いマグロ
-
クロマグロ
- 天然
- 養殖
- 冷凍
クロマグロ(学名:Thunnus thynnus)の生息地は、主に大西洋と地中海を含む世界中の温暖な海に広く分布しています。
大西洋では北部の寒冷な海域から南部の暖かい海域まで、地中海では地中海全体に見られます。体長約3m、重量も約400kgある大型マグロです。クロマグロは「本物のマグロ」という意味で「本マグロ」とも呼ばれ、最高級品食材として扱われています。寿司や刺身として提供される際には、赤身の豊かな脂が織り成す独特の旨みが楽しめます。日本では青森県の津軽海峡で漁獲される「大間のマグロ」がブランドとして有名です。クロマグロは12月~2月が旬とされてますが、大間のクロマグロは9~12月が旬、青森県の深浦町で獲れるものは6~7月の方が脂がのっていたりと、時期によってズレがあります。
-
メバチマグロ
- 天然
- 養殖
- 冷凍
メバチマグロ(学名:Thunnus obesus)の生息地は、世界中の温帯と亜寒帯の海に広く分布しています。太平洋、大西洋、インド洋を含む広範な海域で見られ、特に北太平洋と南太平洋に豊富に生息しています。海洋の表層から中層にかけて、水深約200〜500メートルの範囲を好んで回遊します。体長約2m、重量は約80~120kg程のマグロです。
メバチマグロは、目がぱっちりと大きいことからこの名が付きました。脂が多いクロマグロに比べるとさっぱりとした上品な味わいです。メバチマグロの旬は11月〜2月頃となっています。他のマグロと比べ、トロの部分が少ないため、赤身の刺身や、ステーキなどとして食用とされることが多いです。
-
キハダマグロ
- 天然
- 養殖
- 冷凍
キハダマグロ(学名:Thunnus albacares)の生息地は、世界中の温暖な海に広く分布しています。日本では伊豆諸島以南の太平洋側で多く漁獲されています。熱帯地方では2mほどのサイズがいますが、主に日本近海で漁獲されるキハダマグロは、1m前後、重量は約70㎏で比較的小型のマグロになります。
キハダマグロは、背びれや尾びれが黄色いので、キハダ(黄肌)という名が付きました。キハダマグロは脂肪が少なく赤身が均一で身が締まっています。キハダマグロの旬は6~11月頃です。料理としては、刺身、焼き魚、から揚げなどに利用され、また、缶詰(ツナ缶)の材料としては世界的に重宝されています。
-
ミナミマグロ
- 天然
- 養殖
- 冷凍
ミナミマグロ(学名:Thunnus maccoyii)の生息地は、主に南極海を中心に、南半球の冷たい海域に広く分布しています。南極海の寒冷な水域が主要な生息地であり、オーストラリア南部やニュージーランド周辺の海域でも見られます。南オーストラリアでは養殖がされており、日本にも輸入されています。体長約2m、重量は約100kgほどの中型マグロです。
南半球に生息しているので「ミナミマグロ」と呼ばれています。 赤道近くのインド洋ジャワ沖でよく漁獲されたので、「インドマグロ」とも呼ばれています。 ミナミマグロはクロマグロと同じく高級な食材として寿司店等で扱われており、そのおいしさは評価が高いです。日本に6月から11月前後に水揚げされますが、一番おいしい旬として10月~11月の宮城県産が人気です。クロマグロほどクセが強くなく、やや甘みがあるトロは人気があります。
-
ビンチョウマグロ
- 天然
- 養殖
- 冷凍
ビンチョウマグロ(学名:Thunnus alalunga)は、太平洋、大西洋、インド洋、地中海など広く分布しており、比較的多く漁獲されるマグロです。ビンチョウマグロの呼び名はさまざまで、ビンナガ、とんぼ、ビンチョウなどと呼ばれます。通年通して漁獲量が多いので、マグロとしては安い価格で安定して購入することができます。体長1m、体重は10~20kg程ほどの小型マグロです。
胸ビレがとても長く「鬢(びん:頭の左右の髪)」のように見えることから「鬢長」という名が付きました。他のマグロに比べると、赤身の色も薄く、ピンク色に近い色合いで味もさっぱりとしています。1年を通してよく獲れますが、12月~2月頃のビンチョウマグロは程よい脂がのりおいしくなります。寿司、ステーキ、創作料理などさまざまな料理に利用され、またツナ缶は高級品として販売されています。
天然・養殖・冷凍マグロ
について
-
おいしさ
- 天然マグロ
- 自然に育ったマグロは、豊かな風味と深い旨みがあります。野生の食性や運動量により肉の質に独特の特徴があり、特にトロとしての脂の甘みが楽しめます。
- 養殖マグロ
- 養殖マグロも美味しいですが、野生のマグロほど濃厚な風味はありません。養殖された環境での食餌や成長管理により、肉質に違いが出ることがあります。
- 冷凍マグロ
- 鮮度を保つために冷凍されたマグロは、養殖や天然のどちらでも利用されますが、解凍時には一部の風味や食感が損なわれることがあります。
-
品質
- 天然マグロ
- 自然の摂餌環境で育つため、天然のマグロはその海域の海洋環境により影響を受け、肉質に個体差があります。
- 養殖マグロ
- 養殖マグロは一定の環境で育つため、より均一な品質が期待できます。品質管理が行き届いている場合、天然マグロとほぼ同等の品質が得られることもあります。
- 冷凍マグロ
- 解凍時の扱いや保存方法によって品質が変わることがあります。適切に処理された冷凍マグロは、新鮮な味わいを保つことができます。
-
価格
- 天然マグロ
- 市場での需要と供給により、天然マグロは非常に高価な食材となります。特に高級な部位やトロは高価で取引されることが一般的です。
- 養殖マグロ
- 天然マグロに比べて、養殖マグロは価格が抑えられる場合が多いです。需要の高まりにより、養殖マグロの価格が上昇することもありますが、天然マグロに比べて手頃な価格帯が維持されることが多いです。
- 冷凍マグロ
- 冷凍マグロは、天然マグロや養殖マグロに比べて相対的に安価な場合が多いです。これは、冷凍加工により保存が容易になるためです。
マグロってどこにいるの?
マグロは世界中のさまざまな海域で獲れますが、一部の地域では過剰な漁獲による個体数の減少が懸念されています。国際的な漁業規制や保護の取り組みが進められており、持続可能な漁獲と資源保護が求められています。
マグロは高級な食材として知られており、その美味しさと豊かな風味は世界中の人々に愛されています。しかし、持続可能な管理と保護が重要であり、我々の取り組みが未来のマグロの豊かな生息地を守る鍵となります。